生存率6%を抜け、15歳を迎えて…

歩みを振り返ってみると、2000年6月に金融機関を辞めて、
同年12月に一人で立ち上げた会社が、今月(2014.12)で14周年を迎えました。
少し感慨深いものがあります。

まだ経済社会とは何なのか、よくわからない状態で自己過信とともに
真剣勝負のグランドライン(偉大なる航路)に出て世界を歩き始め、
試行錯誤でここまで進んできました。

map
立ち上げ当時、社員はなく一人会社のような感じで、
かつ、自分の周囲には自分のような若い経営者はおらず、
独自に事業を進めてきました。

振り返って見ると、なんと甘ちゃんな経営者だったか、
思い出すと恥ずかしいもんです(ゾロが加わったのが創業から7年目の2007年からでした)。


サラリーマンとして金融機関にいたせいか、お金を借りることの怖さを知りすぎ、
会社経営においては銀行借り入れをせずに、ノーレバレッジ経営を貫いてきました。

そのため、加速度的な拡大はせずに地道に会社が育ってきました。
事業ドメインの中に、利益企業に対して節税対策を提案する事業内容があるために、
自社においても節税対策をせずに堂々と表面的な利益を出すことができず、
ノーレバレッジどころか、利益の1倍以下の成長投資で進んで来たため、
遅い成長スピードと、ガチガチな財務基盤が出来上がりました。



しかし、10年で約94%の会社が消えて無くなる日本経済での厳しい環境下で、
こうして14年も生存してこれたのは、お世辞抜きで取り引きをいただけたお客様と、
自分と共感して働いてくれている仲間のおかげが大きいでしょう。

14年間の会社経営を通して、自分の考え方はコロコロと変化しながら鍛練されて、
ずいぶんと強められました。

当たり前ですけど、これでもかと様々な経験を積まされました。
あまり資金面での苦労はしてきませんでしたけど、組織構成や人事マネジメントの面では、
相当の苦悩と苦労と労苦と苦汁と苦悶とを味わってきました。
きっとこの先も、これらのことは消えることなく自分の人生の上に置かれることでしょう。

じゃあ、会社経営は嫌になるのかと言えば、決してそうではありません。
逆に経営はリアル社会の中での真剣勝負ゲームであって、とても楽しいです。
世界中の人たちが戦略を真剣に考えている中で、
その上を行く戦略を考えて実践していき成果を出していく過程はワクワクします。

もちろん、様々な苦労は消すことはできませんが、
それでも仲間と力を合わせて大きな目標に向かっていけることは、
どんな困難をも超える大きな喜びと愉しみになっています。


当初は自分自身の人生目標を達成させるための手段として会社の存在を捉えていたのですが、
創業4年目くらいから、会社自体の社会的な存在意義が必要だろうと考えるようになりました。

自分が死んでからも会社という存在が残るとすれば、
会社自身が社会に役立つ存在で在るべきだと思うようになったのです。

インフォランス企業群が、社会から必要とされ役立つ存在となるためには…

やはり、ユーザーやお客様に喜ばれ、経済社会の安定や発展に寄与する事業を行い、
利益の一部を困難を抱えている人たちに寄付し続けていける存在とならなければならない。

そう考えると、自分がやりたい経営手法だけを追求するのではなく、
ユーザー目線、お客様目線、安定して高品質なサービスの提供、利益を追求しつつ
その一部の社会還元、これらも重要な要素として捉え、
組織構成を構築していかなければならないでしょう。

会社は熱い想いがあれば大きくなるわけではなく、
社員がビジョン、ミッションに共感していれば成功するわけではありません。
経営者がしっかりした戦略を立てて実践していき、
ビジネススキームとフロー構築と仕組み化を構築していかなけれはいけません。
競争優位性を高めるのも経営者の役割です。

やりたいことよりもやるべきことを優先する経営をしなくてはならない…。
大株主の立場である自分が、経営者である自分よりも強くなってきた気がします。

経営者として少し大人になり、自分の組織作りではなく、
社会の一部を担う組織作りを意識できるようになりました。


これからの会社全体の方向性としてですが、
これからはさらにグローバル展開を加速させていき、
グローバルマーケットの中で効果的な場所を探し、
効率的に組織拡大を進めていこうと考えています。

また、事業のグローバル展開は事業拡大の効率化に加えて、
事業リスクの分散の意味でもあります。

1つの経済圏だけに依存することなく、世界経済がどのようになったとしても
生存していけるための確率を高めるためにも、自社にとってグローバル展開は重要なのです。

しかし、相変わらず、レバレッジをかけた経営戦略は取らなそうです。
きっと自己資金の範囲内で、堅実に成長することを目指していきます。

ただし、含み資産としてため込む部分を減らし、成長投資に多めに回していきます。

事業の中の無駄な部分を削ぎ落とし、スキーム化と仕組み化を徹底して
効率化とミスの減少を目指し、さらに筋肉質な組織にしていきます。

会社経営がうまくいくかどうかは社員の責任ではなく経営者の責任です。
よって、社員の能力によってブレることが少ない安定したサービス提供が
できる仕組みをますます強めます。
その仕組みがあってはじめて、その仕組みの上で社員の優秀さが活きてきます。

pic

組織は人で構築されていますが、もっと大切なことは、
全員が乗っている船の強さだと考えています。
サウザンドサニー号が無ければグランドラインの荒波は越えて行けないし、
突発的な危機から避け出られません。

あと1年で迎える15周年に向けて、あらゆる基礎を固める1年としていきたいです。


株式会社 インフォランス
代表取締役 佐々木雅士